お題「来月、彼のご両親へ結婚のご挨拶に伺います。参考までに色々な経験談を知りたいです。」
もうずいぶん昔のことになりますが、彼のご両親へ結婚のご挨拶に伺ったときのことです。
彼は私に「ご両親は気さくで優しい人たちだから、緊張しなくていいよ」と言ってくれましたが、私はやはり緊張していました。
初対面で失礼なことをしないように気をつけなければと思っていました。
彼のご両親の家に着くと、彼はドアを開けてくれました。
私は彼に笑顔で挨拶しました。
「こんにちは、お久しぶりです」
すると、彼は驚いた顔をして言いました。
「お久しぶり?昨日会ったばかりじゃないか」
私は慌てて訂正しました。
「あ、すみません、こんにちはです」
彼は苦笑しながら言いました。
「大丈夫だよ、緊張してるんだろう。落ち着いて」
私は彼について家の中に入りました。
リビングには彼のご両親が座っていました。彼は私を紹介しました。
「こちらが僕の彼女です。よろしくお願いします」
私はお辞儀をして言いました。
「初めまして、私は〇〇と申します。これからよろしくお願いします」
すると、彼のお父さんが笑顔で言いました。
「初めまして、〇〇さん。こちらこそよろしくね。どうぞおかけください」
私は彼のお父さんの隣に座りました。
彼のお母さんがお茶とお菓子を出してくれました。
「どうぞ召し上がってください」と言われたので、私はお茶を一口飲みました。
すると、お茶が熱すぎて舌をやけどしてしまいました。
「あっ」と声を出してしまった私に、彼のお母さんが心配そうに言いました。
「大丈夫ですか?お茶が熱かったですか?」
私は恥ずかしくなりながら言いました。
「すみません、大丈夫です」
その後、彼のご両親と話をしました。
彼のご両親は本当に気さくで優しい人たちでした。
私の仕事や趣味などに興味を持って聞いてくれたり、自分たちの話も楽しくしてくれたりしました。
私もだんだんリラックスしてきました。
しかし、そのとき私はまたやらかしてしまいました。
彼のお父さんが「〇〇さんはどんな映画が好きですか?」と聞いてきたので、私は答えました。
「私はホラー映画が好きです」
すると、彼のお父さんが驚いた顔をして言いました。
「ホラー映画?それは珍しいですね。私もホラー映画が好きなんですよ」
私は嬉しくなって言いました。
「本当ですか?それなら一緒に見ましょうよ」
すると、彼のお母さんが怒った顔をして言いました。
「〇〇さん、それはダメですよ。あなたはホラー映画が苦手なんですから」
私は困惑しました。
「え?ホラー映画が苦手ですか?」
すると、彼のお母さんが説明しました。
「そうなんですよ。あなたはホラー映画を見ると悪夢にうなされるんですよ。だから見ないでくださいね」
私は気づきました。
私は間違えて自分のことを「あなた」と言ってしまったのです。
本当は「わたし」と言うべきだったのです。
私は恥ずかしくて顔から火が出そうでした。
「あ、すみません、間違えました」と言って謝りましたが、もう遅かったです。
以上が、私が彼のご両親へ結婚のご挨拶に伺ったときにやらかしてしまったことです。
彼のご両親は笑って許してくれましたが、私は今でもそのことを思い出すと赤面します。
でも、それ以来、彼のご両親と仲良くなれた気がします。